ラグビーの用語やルール

1 ラグビーのグラウンド

コートの広さは,ゴールがある横幅は70m以内×縦100m以内です。また,ゴールラインからデッドボールラインまでのインゴール部分(上記⑨の部分)は22m以内です。

グラウンドには9種類のラインが引かれています。それぞれの番号のラインの名前は以下の通りです。

① ゴールライン インゴールとプレーを行う区域(エリア)とを区切るライン

② タッチライン ゴールラインと直角に引かれたプレーを行うエリアとエリア外との境

         界ライン

③ ハーフェイライン フィールドの中央に引かれたゴールラインと平行のライン  

④ 10mライン ハーフェイラインから10mに引かれたハーフェイラインと平ラ 

         イン

⑤ 22mライン ゴールラインから22mに引かれたゴールラインと平行のライン

⑥ 5mライン  タッチラインから5mに引かれたタッチラインと平行の破線ライン

⑦ 15mライン タッチラインから5mに引かれたタッチラインと平行の破線ライン

⑧ デッドボールライン ゴールラインの後方に引かれたゴールラインと平行のライン

            10m以上22m以内の範囲に引かれたライン

⑨ タッチインゴールライン タッチラインの延長ライン。デッドボールラインと交わる  

              ライン

2 ゴールポスト

ゴールラインの中央部に立つゴールポストの高さなどは、次のとおりです。

① 柱(ゴールポスト)の部分は,3.4m以     

 上の高さ。※実際は,判定しやすいよ  

 うに,その2倍以上の高さです。

② ゴールポストの間隔は,5.6m。

③ クロスバーの高さは,地面から3m。

④ パッドをつける場合,その外側が

 ゴールラインから300mmを越えてはい 

 けません。

3 ラグビーのポジション

ラグビーは,15人で行う競技です。

ポジションは大きくフォワードとバックスに分かれています。

フォワードの8人がスクラムを組むことになります。

各ポジションの呼び方は国によって異なっています。

現在のそれぞれラグビーでは、それぞれの役割も多様化してきています。

4 得点方法の種類

 (1)トライ

   ①トライ

      ボールを持ち込んだ選手が,相手ゴール領域(インゴール)にボールをタッ

     チさせると得点をあげることができます。得点は5点です。

   ②ペナルティトライ

      相手の反則でトライできなかった場合に,反則がなかったらトライできたと

     認められた場合に得点が与えられます。得点は5点です。

 

 (2)ゴールキック

   ①コンバージョンゴール

      トライが得られた場合,トライした側の選手がゴールキックを成功すると与

     えられる得点です。得点は2点です。

      キックする地点は,トライした地点の延長上です。つまり,ゴールポストに

     近いところにトライすれば得点をあげやすいのです。

   ②ペナルティゴール

      相手チームが反則した場合に得られるペナルティキックから,ゴールキック  

     が成功した場合に与えられる億点です。得点は3点です。

   ③ドロップゴール

      プレー中にドロップキックでゴールキックを成功させると与えられる得点で

     す。得点は3点です。

5 「シンビン」とは

   最近のラグビーで「シンビン」という言葉を聞きます。

   「シンビン」とは,一時的退出の精度です。退場ではありません。

   危険なプレーや危険なプレー,あるいは反則をくり返し行った場合,退場もしくは

  一時的退出の処分がくだされます。

   シンビンと告げられると,相手側デッドボールラインの後方にいなければならず,

  レフリーが許可するまでフィールドオブプレーに入ってはなりません。決められた位

   置から動いたりコーチと接触してもいけないのです。

   一時的退出の時間は10分です。ハーフタイムの時間も含まれます。ノーサイドにな

  れば自動的に終了します。

6 「ノックオン」とは

   手や腕などの上半身(首から上を除きます)にボールが当たってから前方へ落とす

  ことです。反則になり,相手ボールのスクラムになります。

   ランニングをしているときやモールをしているときに,ボールを前方に落としても

  ノックオンになります。

   ただし,足で前方に落としたり,相手がキックしたボールを手や腕でチャージした

  りしたときにはノックオンにはなりません。

7 「ターンオーバー」とは

   プレー中に,相手ボールを奪って攻守が入れ替わることです。

7 「ピックアップ」とは

   スクラムやラックの状態のとき,地面にあるボールを手でつかんで持ち上げた場合

  の反則をいいます。

   ラック中のボールは,スクラムハーフだけが手で扱うことが許されています。

   スクラム中のボールは,最後尾の選手だけが手で扱うことが許されています。

   罰則は,相手側のPKとなります。

9 「モール」と「ラック」のちがいは

ボールを奪い合った密集状態をモールかラックといいます。モールは人がボールを持っている状態で,ラックはボールが地面に置かれている状態です。2枚の写真の左がモール,右がラックです。

モール

ラック


10 「スクラム」とは

ノックオンやスローフォワード(ボールを前に投げてしまう)そして軽い反則があった際に行われるプレー再開の方法です。

フォワードの8人でスクラムを組み,スクラムハーフがボールを入れます。

入れたチームのプレーヤーがボールを後ろにかき出し,スクラムを組んだ最後方のプレーヤー(N0.8やスクラムハーフ)がボールを取り出してして再開となります。



11 「PK(ペナルティキック)」とは


相手チームが重い反則を行った際に与えられるキックです。

①相手陣地に深く入るために相手陣地のサイドラインから出るように蹴り込む。

②ゴールキックをねらう。

から選びます。

ペナルティゴールが決まると3点を得ることができます。

上の写真は,ペナルティゴールの際の写真です。

12 「アドバンテージ」とは

   反則があってもプレーを止めないほうが反則をされたチームに有利な試合展開にな

  ると審判が判断すると,笛は吹かれずにプレーが続けられます。これをアドバンテー

  ジといいます。

   アドバンテージの際は審判が片手を前に出して,アドバンテージをとっている時間

  帯であることを表します。しばらくプレーが続けられると,アドバンテージは解除さ

  れます。

13 「オーバーザトップ」とは

   モールやラックになったときに,相手側に倒れ込んだり乗り上げたりしてボールが

  出るのを妨げる反則をいいます。相手チームにPK(ペナルティキック)が与えられ

  ます。